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老後破産の現実|正社員でも危ない!今からできる4つのこと

読了までの目安時間:約 13分

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「下流老人」(藤田孝典著 朝日新書)で
老後破産の問題が話題になっています。


「うちは普通に暮らせているから大丈夫」
「なんとかなるでしょ」


と思ってならないのが、老後破産の怖いところ。。。


そこで、老後破産の現実と
破産しないための対策をまとめてみました。



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厳しすぎる老後破産の現実


老後って、年金もあるし
なんとかなるんじゃない?って
今のうちは思ってしまいますよね。


これがどーーもヤバイらしいです。


2015年12月2日に放送された
「あさイチ」でも、朝から特集された
老後破産問題。


…私、朝からみて衝撃を受けました。


びっくりするほどの老後破産の現実に
心、入れ替えました。


見逃してしまった人のために
番組で紹介された老後破産の3人のケース

老後破産にならないために
今からできることを紹介します。



ケース1:年収1200万円からホームレス

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最初の例は、年収1200万円も
稼いでいた、元やり手のビジネスマン


彼は百貨店勤務の食品売り場のバイザーで
多くのヒット商品を生み出してきたそうです。


この時点ですでにどっちかっというと
アッパークラスなイメージですよね。


しかし、それがあることをきっかけに
転落していきます。


それが両親の介護問題


彼が40代の時に、両親が揃って介護が必要な状況になります。


独身だった彼はそれまでの貯蓄が
1500万円
あったこともあり


「介護が終わったら再就職すればいい。
 何とかなるだろう。」

「親の介護で悔いは残したくない。」



と退職してしまいます。


独身で、年収1200万円もあって
親と同居なのに40歳を超えていて
貯金が1500万しかないのか???


と私としてはツッコミたいところですが
このように


「お金は貯金せずに使っちゃう!」


というのも、老後破産する方に
共通する特徴
のようです。



そして、まず父親が他界した後に
再就職するのですが、そこが業績不振で
退職せざるを得なくなり、

50代になって、また再就職先を探すことに。


どんなに過去の栄光があったとしても
50代に正社員の仕事はなく、
日雇い同然のような仕事を繰り返し、


貯金を使い果たして、
母親が他界すると共に家をでてホームレスに。


幸いにも彼は今は復帰し、
NPOに勤めて今度はホームレスの方を
支援する側となっています。


親の介護問題は誰にでも起こり得ること。

今は介護離職も問題になっていますが

その時の対応次第で、
年収が高くても、貯金があったとしても
老後破産してしまうんですね。。。



ケース2:バリキャリ女性が老後に自己破産


2人目のケースは、女性です。

彼女は年収500万円ほど稼いでいた
バリキャリ女性



女性の場合、男性と違って
平均年収も低いですから
かなり頑張っていた方だと思います。


しかし、そんな彼女も老後に自己破産することになります。


理由は50歳になってからのマンション購入

ローンは80歳まで。


おいおいおいおい!50歳になって住宅ローン組むか?!


とこれも激しくツッコミたいところですが

当時の彼女は正社員として働いていて
給与もしっかりもらっていたので

「イケる!」

と思ってしまったんでしょうね。


しかも、ローン返済額は月に12万
当時住んでいた部屋の家賃が10万


そう考えると、出費の差額は2万円。

家賃に払うくらいならと思ったのも
無理はないかもしれません。


いや、80歳までのローンなんて
普通は考えないですけど!


ただ、それまでずっと賃貸で
これからも賃貸で暮らすことを考えると

「どうせ賃貸料は何歳になっても
払わなければならないんだし」


くらいに考えてしまったかもしれません。


さらに

「ローンが払えなくなったら
 マンションを売ればいい。
 なんとかなる。


と思っていたようです。



ちなみにこの方。

ご主人もいらっしゃるのですが
ご主人は病気のため働けず、
家計は彼女が支えていました。


さて、問題は定年を迎えてからです。


定年後も体は動きますから
仕事はできると思っても
求人はパートしかありません。


そりゃそうです。


60歳を超えて、正社員の仕事なんて
まずありません



そこで年収が激減。


ローンが払いきれなくなって
マンションの売却をするのですが
マンションは買値の半分に。


そりゃー、経年劣化で評価額は
下がりますからね。


その辺を想定していなかったのも
甘いな~と思いますが。。。


で、マンションを売っても残債は1000万

ちなみに夫は病気で働けなかったので
この残債は彼女の債務になります。


脳梗塞を起こして働けない彼女は
収入もなく

夫とも熟年離婚してしまったので、
さらに生活は厳しくなり、

自己破産を申請中、ということなんです。



ケース3:世界を飛び回ったビジネスマンが…


3人目のケースはいくらかマシ?
な感じでしたが、


彼は家賃4000円の部屋に住んでいても
妻が腎臓の病気になってしまい
生活が大変…ということでした。


彼は海外の高級ホテルに勤務する
ホテルマンで、

30年以上海外で働いていたのですが

彼の会社の場合、海外勤務期間は
日本の厚生年金に入っていないという
扱いになっていたんですね。


ということで、同期に比べて
彼の年金額は3分の1以下



彼も、勤務時代に貯金をせず
さらに自分の年金額も知らず
それなりにもらえるだろうと思っていたたため

「なんとかなる」

と思っていたんですね。


ちなみに、彼の月の年金額は
なんと7万円


最近では、奥様に認知症の傾向もあり
さらに治療費がかさむことが予想されるようです。



老後破産の厳しい現実・それを避けるには?

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番組ではこのように3つのケースが
紹介されていました。


共通するのは


・「なんとかなる。」と思っていたこと
・貯金をしておかなかったこと



です。


そーなんです。


今は若いから、働けるから、体も動くから

「なんとかなるだろう」

と思ってしまいますが


なんともならないんです!!!!


のんきにしていると、大変なことになりますよ!

ということで、老後破産を避ける方法を
最後に紹介しておきますね!



老後破産を避ける方法1:貯金する


老後は意外にお金がかかります。

番組で紹介されていた
老後に夫婦でかかる費用は月に27万円

ただし、これは平均値であり
高額所得者の金額に引っ張られて
金額が上がってしまっているため

実際には下回るようですが、
思っているよりもかかるのだけは事実。


実際に税金や健康保険料なども
月に3万円近くの出費となります。
(これも平均値ですが)


ということで、貯金をしっかり
しておきましょ!

ということ。


貯金ができるタイミングは
子どもの教育費がかからない


①結婚後に子どもが生まれるまでの間

②子どもが小学生の間

③子どもが社会人になってから



の3つです。
この期間にしっかりためておきましょう。


★でもお金がなかなか貯まらない…という人は、貯金のコツを押えましょ!

→貯金のコツは主婦の知恵にあり!お金が貯まる7つのコツ




老後破産を避ける方法2:住宅ローンを見直す



住宅ローンは、次の条件に当てはまると
借り換えることによって
大きく返済額を減らすことができます


住宅ローンは家計のなかでも
大きな支出の1つです。


ローンを借り換えすると
手続きなどの費用も発生しますが

以下の条件に当てはまる人は、
それでも借り換えたほうが
得になることも多いようなので

借り換えを考えてみてもいいかもしれません。



【住宅ローンの見直し条件】


  • ローンの残高が1000万円以上
  • ローンの返済期間があと10年以上
  • 借り換え後の金利が1%以上下がる



※ちなみに、借り換えには審査があります。



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老後破産を避ける方法3:子どもをニートにしない


これ、結構大事ですって!

今、未婚率はぐんぐん上がっています。

親と同居している未婚の子どもは
1980年には30万人だったのが
2012年には305万人に!


さらには、親の収入をあてにして
働かないニートも60万人と言われています。


大変です!


今後は年金も、夫婦の生活だって
支えられるかどうかという時代になるのに

働き盛りの子どもを抱えて
支えなければならないなんて辛すぎます。


子どもをニートにしないって
実は大切
なんですね。


ちなみに番組では、

「親子共倒れにならないためにも
生活を切り離すことも大事」

といっていました。

「親には頼れない」

と実感した時点で、子どもも真剣に
働くことを考えるかもしれませんものね。


我が子だからといって
働かないこともまで甘やかすのは
とっても危険
だということです。



老後破産を避ける方法4:熟年離婚は対策を


そして最後が熟年離婚です。


離婚した場合、結婚していた期間の
厚生年金は夫婦で折半になります。


しかし2人から1人になっても
支出は半分にはなりません。


熟年離婚を考えるなら、
生活水準や収入のことを考えて
それなりに対策が必要です。


ちなみに、「下流老人」では
熟年離婚して収入が下がっても
その収入内でうまくやりくりし、

女性のほうが友人や地域活動などで
精神的に豊かな暮らしをしていることが多いようですよ。



最後に


もはや他人ごとではない老後破産。

「なんとかなる」ではホント、何ともならないのです。


我が家も貯金は前から
一応計画的に行っていますけど、

それでも


「ちょっと見直そう…」


と思っています。


皆さんも老後破産しないために!

今からしっかり備えておきましょうね。

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