乱暴な子供の叱り方|穏やかな子に育てる3つの秘訣
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7分
成長につれて、
だんだんと活発になってくる子供。
ヨチヨチしていた頃には
かわいいものだった力も
強くなってきますよね。
そして、その活発さは、
時に「乱暴」な行動になってしまうことも。
物に対しても、
お友達に対しても、
乱暴しない穏やかな子になって欲しい。
そんなママの願いをかなえる、
子供の叱り方の秘訣を3つ
ご紹介します。
「こら!」の後には理由を付加
穏やかに、
毎日笑って子育てしたいのに、
子供の乱暴に振り回されて
ついつい叱ってばかりの毎日。
だんだん、ママの口癖が
「こら!」「やめなさい!」に
なってきますよね。
実は、この「こら!」という叱り方、
なかなかいいものだと思うんです。
子供は、
悪いことをした、まさにその時に
指摘されないと分かりません。
後から、
「あの時のあれは良くなかった」
と言われても、
なかなか理解できないんですよね。
なので、
乱暴スイッチが入ってしまったら、
すかさずその時に
「こら!」と動きを
制止してあげましょう。
今のその行動が悪いことなんだと
わかりやすいですよね。
そして、忘れてはいけないのが、
その後に理由を説明すること。
「お友達に乱暴したら、痛いよ。だめだよね」
「おもちゃは大事にしないと壊れちゃうよ」
いけなかったポイントで
自分の動きが止まっていますので、
ママが何に対して説明しているのか
分かりやすいですね。
ただ「こら!」と言うだけでは不十分。
これだけを繰り返すと、
乱暴する
↓
ママの「こら!」
↓
聞かずにまた大暴れ
↓
またまたママの「こらー!」
の、大騒ぎ親子になってしまいます。
しっかり説明することで、
「こら!」がとても意味のある
しつけの言葉に変わります。
叱りながら一緒に考える
子供に「乱暴しちゃだめ!」と
言ってみても、
なんだか釈然としない顔をしていること、
ありませんか?
こんなとき、
子供は納得していないんですね。
特に、3歳を過ぎたくらいの子供は、
自分のなかで納得できないと、
不満を感じてしまいます。
そうすると、ママに注意されたことは、
「ママに怒られた」という
不満だけが残って、
納得していない内容は
忘れてしまうんです。
そして、また乱暴してママに叱られ、
不満をためるという、悪循環に。
「考える」ことを始めた子供には、
悪いことが何なのかを
一緒に考える叱り方がおすすめです。
「お友達、泣いちゃったよ。なんでだと思う?」
「絵本の端、破れちゃった。どうして?」
と、本人に考えさせてみてください。
そして、納得したうえで
ママと一緒に相手に謝りましょう。
お友達にはもちろんのこと、
本にも謝ってあげてくださいね。
本に悪いことをしてしまったのだと
理解しやすくなります。
最初はなかなか相手のことにまで
思考が及ばないかもしれませんが、
一緒に考え、
誘導してあげてください。
根気強く繰り返すと、
乱暴がおさまるだけでなく、
相手や周囲のことを
考えられる子になります。
心の穏やかさは、
周囲への共感力から。
子供のうちから、
ぜひ教えてあげたいですね。
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忙しくても、叱る時には1対1
兄弟がいたり、
仕事が忙しかったり、
家事に追われていたりと、
ママはいつも大忙しです。
乱暴をして大暴れの子供にも、
言葉だけで
片手間に叱っていませんか?
ふと気付くと、
子供と1対1で向き合っていないなと
思わされることがあります。
兄弟げんかで乱暴しあったとき、
「二人とも、やめなさい!」
と叱ったり。
家事で忙しいからと、
お鍋を混ぜながら「やめなさいー!」と
声がけしたり。
子供は叱られることで
少なからず落ち込みます。
でも、そんなとき、
ママが自分に一生懸命に
向き合ってくれていると感じれば、
素直に話を聞くこともできるもの。
忙しくても、一人と向き合って、
注意するべきは注意し、
言い分があれば聞いてあげましょう。
片手間で、自分のことを
見てくれないままに
言葉だけで叱られてしまっては、
子供は寂しさを感じます。
寂しさは、
さらなる乱暴のきっかけにもなります。
寂しいというストレスだけでなく、
自分を見てほしくて、
わざと悪いことをしたりもするんですよね。
「寂しさ」は子供の乱暴の原因のひとつです。
子供の乱暴は、
一番ストレートに
感情が表現されている瞬間かもしれません。
そのコミュニケーションの瞬間を、
ぜひ逃さないようにしてください。
おわりに
いかがですか?
子供の乱暴って、
ママの悩みの種ですよね。
こんな調子で、お友達と
上手に関わっていくことが
できるようになるのかと
本当に悩むこともあります。
子供の乱暴は、
成長過程で多くの子供にみられるものです。
ただ、そこでママがどう叱るか、
どう向き合うかで、
子供が穏やかに成長していけるかどうかの
分かれ道を迎えます。
子供の心の健やかな成長のために、
上手な叱り方を心がけたいですね。
(ライター 三木杏奈)
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