土砂崩れの原因を簡単解説!
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雨が多くなると心配される
土砂崩れ。
そもそも土砂崩れって
なんで起きるの?を調べて
みました。
山の表面が崩れるか、中から崩れるか
土砂崩れは2つの種類が
あります。
それが
1)表面の土が崩れる場合
2)深い層から崩れる場合
です。
1)表面の土が崩れる場合
一度にたくさんの雨が降ると
水が土の中に染み込みきれなく
なります。
そうなると、水は地表を流れて
いきます。
この時に凸凹があれば、凹の
ほうに水は集中します。
その時に、水と一緒に土や
石も一緒に流れていきます。
これが表面浸食なのですが、
これが続くと浸食された溝が
だんだん大きくなります。
そして最終的に土石流に
なって表面が崩れてしまいます。
2)深い層から崩れる場合
深層崩壊といいますが、これは
土ごと根こそぎ滑り落ちること。
降水時間が長く、降水量が多くなると
土の中は水で一杯になります。
すると、土の粒同士や、基盤の岩石と
土の境目の結びつきが緩くなります。
基盤の岩石と土の境目に水の層が
できるイメージですね。
だから土が基盤の岩石の上を滑って
落ちてしまいます。
木が根っこから崩れ落ちていくような
土砂崩れが深層崩壊です。
土砂崩れ発生のサインは?
土砂災害の多くは大雨が原因で
発生します。
1時間に20mm以上の雨が降るか、
降り始めてから100㎜以上の雨量
になったら要注意です。
特に、短時間に集中して降る場合の
ほうが発生しやすく、規模も大きい
土砂災害。
また、降り続いて地中に染み込んだ
水の量が多いほど、発生数や規模も
増すと言われています。
雨が止んで2~3時間後に
発生することもあるので油断禁物。
30度以上の傾斜のある自然斜面で
起こりやすいと言われています。
ちなみに土砂崩れには予兆があり
それがこんな感じです。
【土砂崩れの予兆】
・崖から小石がパラパラと落ちてくる
・普段出ないところから水が湧く、
普段湧いている水が止まる
・湧き水が異常に濁っている
・石がボロボロと落ちてくる
・木の根が切れるような音がする
・斜面に亀裂が入っている
※下の項目になるほど、危険度大。
土砂災害は増えている?
土砂災害の発生件数も少しずつ
増えているようです。
(砂防地すべり技術センター
「土砂災害の実態」記録より)
これによると1990年には
1000件以下だった土砂災害も
2001年以降1000件を
上回っています。
災害調査が詳細になり、詳しい
データが取れるようになったと
いう説もありますが、減っていない
のは確か。
これには人工林の手入れの問題
なども影響しているようですが
一番の問題は集中豪雨型の雨が
多くなったことというのが
専門家の見方のようです。
山の近くに住む方は、
集中豪雨があった際には、
土砂崩れの警報を要チェックですよ!
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