霜寒の候の意味は?時期?使い方は?
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![1027_R](https://kokonews.jp/wp-content/uploads/2014/10/1027_R.jpg)
「霜寒(そうかん)の候」といえば
11月に使われるこの時候の挨拶ですが
意味を知らずになんとなく
使っていたりしませんか?
そこで今日は「霜寒の候」の意味や
使える時期、
また、11月に使えるその他の
時候の挨拶について簡単にまとめて
みました。
意味を知ってから使うと、
また味わいも格別ですよ!
霜寒の候の意味は?
![1021_R](http://kokonews.jp/wp-content/uploads/2014/10/1021_R.jpg)
紅葉も色づきだし、肌寒さを感じだすと
少しずつ冬支度の気配も
近づき始めてきたのが実感できますね。
そんな秋の終わり、冬の気配を
感じ始めたころに使うのが、
「霜寒の候」
です。
意味は、霜が降るほど寒さが増してきた
ということで、
季節が秋から冬に移り変わる様を
一言で表したとてもきれいな言葉なんです。
日本では先人の方々が、
豊かな四季の訪れを折々の言葉に変え、
慕う相手へ尊び敬う気持ちを表し伝える
奥ゆかしくも美しい文学的教養の
1つとして
季語を残してくれました。
遠くの相手への敬意の表し方を
手紙という形で届ける際に、
慣用句に季節の色を添えて贈るのが
「時候」の挨拶。
そう思うと、
「ちょっと面倒・・・・」
な時候の挨拶も、素敵な習慣に
思えてきますよね^^
霜寒の候が使える時期は?
![1023_R](http://kokonews.jp/wp-content/uploads/2014/10/1023_R.jpg)
さて、この「霜寒の候」が使える時期ですが
基本的には11月いっぱい使える時候の挨拶です。
時候の挨拶には、「立冬の候」のように
二十四節気に基づいたものと
「霜寒の候」のように季節の様子を
表したものがあります。
二十四節気に基づいたものですと、
次の節目までしか使えませんので
使う時期はある程度決まっています。
例えば、「立冬の候」は
立冬(11月7日頃)から
小雪(11月21日頃)
までに使う表現で、11月下旬は使いません。
でも「霜寒の候」は季節の様子を
表した言葉なので11月いっぱい使って
大丈夫なのです。
また、調べてみると、
三省堂のWEBディクショナリーでは
12月の時候の挨拶に
「霜寒の候」が紹介されているので
12月上旬くらいまでは
使ってもいいということなのでしょう。
最近は12月に入っても
まだ秋の終わりのような気候のことも
ありますから、
それに合わせてなんでしょうね^^
霜寒の候以外の11月の時候の挨拶は?
![1029_R](http://kokonews.jp/wp-content/uploads/2014/10/1029_R.jpg)
また、「霜寒の候」以外にも
11月に使える時候の挨拶の表現には
次のようなものがあります。
晩秋の候
暮秋の候
深秋の候
深冷の候
落葉の候
向寒の候
暮秋の候
深秋の候
深冷の候
落葉の候
向寒の候
ここで紹介したのは、いずれも
季節の様子を表現したものですので
11月いっぱい安心して使えますよ^^
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時候の挨拶の使い方
手紙の冒頭にはまず
「こんにちは」にあたる
「頭語」と言われる
拝啓
謹啓
から始まり、
次に「時候」の言葉を使います。
これが「霜寒の候」や「落葉の候」
などになります。
その次に相手への気遣い安否の
挨拶に続き
相手の繁栄を祝福する文から
自分の安否を添え、本文と続きます。
【例文】
拝啓 霜寒の候 皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は大変お世話になり、心よりお礼申し上げます。さて、(〜本文)
年末ご多忙の折ではございますが、お体にお気をつけて良き年をお迎え下さい。
敬具
伝える相手により様々ですが、
このように季節に合った
言葉を用いて
文章を書き添えます。
まとめ
最初は面倒に感じる時候の挨拶ですが、
知れば知るほど、そこには
素晴らしい自然の美しさや
言葉の豊かさ、
また、日本人の礼儀礼節を重んじる心と
文化の奥ゆかしさが込められています。
今、時代は情報化や
デジタル化が進み
豊かさに富んで数多くのツールに
囲まれ便利になってきました。
情報の多さに心の豊かさまでもが
埋もれてはしまわないように、
このような時候の挨拶を
使いこなせるようになっていきたいですね。
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