妊婦はお葬式に欠席していい?妊娠中の葬儀マナーまとめました
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ご懐妊の嬉しい知らせの後に、突然来た弔事の連絡。
そう言えば妊娠中は出席しなくていいと聞いた、と言う方もおられるのではないでしょうか?
即決に言うと、「出席してはいけない」ということはありません。かといって、「欠席してはいけない」という事も無いのです。
疑問符が頭に浮かぶと思いますが、妊娠中のお葬式のマナーについて少しずつお話していきますね!
この記事の目次
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妊婦にまつわる弔事の風習(迷信)
昔から、妊婦さんが葬儀に出ない方が良いと言われてきたのは、お通夜やお葬式の時に妊婦さんの精神的な負担や、肉体的な負担を考慮しての事のようです。
また、新たな生命を宿しているにも拘らず、人の死という汚れを懸念した所からもきていますね。
決して、遺族や故人に対して失礼だからという事はありません。
お祝い事と、お悔やみ事を区別するのは、1度しかない命が生きる人生の中で、心が躍動的に活きているか、活きていないかで、昔の人々は分けたようです。
それは、今の時代でもそうですよね。
お祝いをする時は、嬉しい、楽しいなどの気持ちが表に出る反面、お悔やみの場合は、悲しかったり、思い出を思い出すような追憶に浸り、まるで時間が止まっているような感覚にさせられます。
勿論、文字にすると堅苦しいですが、感じる感情を言葉にするとこういう表現になります。
お腹に鏡を入れておけばいい?
日本では、古来より妊婦さんが弔事に参列する際にお腹に鏡を入れておけば良いとされています。
何故なら、鏡には魔よけの意味があり、鏡を外側に向けておいて、穢れを防ぐ、と言われているからです。
お腹に鏡?と思われると思いますが、例えば、ハンカチに手鏡を軽く包んで(割れたりした時の危険を防ぐ為)、腹帯に差し込んでおいたり、ポケット付き腹巻を利用したりなどの配慮で大丈夫です。
また、お浄め効果を上げたいなら、使用する手鏡をコットンなどで清酒を含ませ、鏡面を軽く吹き、塩をひとつまみふりかけておいたものを使うと良いです。
これは参列後帰宅した際に、身体にお浄め塩を振りまくのと同じような効果があります。
所謂、おまじないの一種ですね。
風習や迷信が有れど、あなたの素直な心で決めるのが一番です!
出席するべき?欠席するべき?体調を一番に考えて!
先述しましたが、妊婦さんは、妊娠中の体への負担があるので、それ以上の負担を体に与えては悪くなるのではないかという心配から無理しなくていいと言われます。
ですが、親族やお世話になった方だと、行かなきゃって思いになりますね。
やはり、心が詰まる思いであっても、お腹の赤ちゃんのお母さんはあなたですから、あなたしかお腹に居る大事な赤ちゃんは守れません。
あなた自身の気持ちや、ご主人さんやご家族に相談しながら、最終的にはあなたの体調とあわせて結論を出していきましょう。無理は禁物です!
強調するわけではありませんが、繋がりが深い方の弔事の場合は、あなたの心への影響も大きい為、その時点で既に体に影響を与えてしまっています。
また、暑かったり寒かったりの気温も考慮しなければなりません。
長く立っていたり、長時間座っていたりなど、体の動きにも留意しなければなりません。何か事が起こってからでは大変です。
参列された方も、故人も、あなたの体調が芳しくなくなることは望んでおられないはずです。1人で解決しようとは、絶対にしないでくださいね!
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出席した場合と、欠席した場合の留意点
お葬式に出席した場合
まず気にかけていてほしいのは、1人で動かない事です。大丈夫と思っていても何が起こるか分かりません。
ご主人さんでも、ご親族の方でも、ご友人でも構いません。必ず誰かと一緒に行動する事を念頭に置いておいてください。
そして、体調に何か変化が起こった時は、わずかな変化でも、自分の中で解決せずに付いていてくれる方に相談しましょう。
1人で居るより、誰かに居てもらうという事は、あなたのお腹の中の赤ちゃんも安心する事なのです。
また、弔事を行なわれている会館の職員の方にも一言入れておくと、サポートに入ってくれます。
職員の方々は、きちんと研修を積まれていますので、難なく支えて下さることでしょう。
お葬式に欠席した場合
体調を考え、欠席を選んだ場合は、また日を改めて弔問することにしましょう。いつ伺うかは、先方に相談したり、ご家族と一度話し合われると良いと思います。
また弔電を打ったり、お香典やお悔やみ状をお送りする事も視野に入れましょう。
出席する場合の妊娠中の服装は?
妊婦で体型が変わり、締め付けたり出来ないので、喪服が着られない、ということがあります。その場合は、地味な服装であれば問題ありません。
ただし、お腹は冷やさないようにしましょう。
最近では、喪服で妊婦さんでもそうでなくても着られるワンピースもあります。上から被って、両サイドの紐を好きなところで縛るタイプですね。
また、ひもで縛る物ではなく、横に蛇腹が入っている物や、両脇サイドにファスナーやボタンがあって、それを外すことで妊婦さんでも着られるような物も売っているようです。
女性である以上、スマートに着こなしたいものですが、「お腹を冷やさないような工夫をし、地味な服装で」と認識しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
イメージ的に、お祝い事と、お悔やみ事は混合しないものだと考えてしまいますね。
昔からの風習ですから、根強く残っているものなのです。
ですが、どちらに於いても、あなたの素直な思いで関わっていくことが重要ではないでしょうか!
(ライター 綾樰 柚葉)
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