幼児の虫歯予防もこれで安心!5つのポイント
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子供の歯の健康、気になりますよね。
乳歯だから、多少虫歯になっても大丈夫!
なんて放っていたりしませんか?
いつかは永久歯に生え変わりますが、
乳歯の虫歯、放っておくといろいろな弊害があるものです。
大切な歯を守るため、幼児期に考えたい虫歯予防のポイントを5つご紹介いたします。
この記事の目次
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生え変わるからいいや…は危険!
「どうせ大人の歯が生えてくるから、乳歯の虫歯は大丈夫かな?」
なんて考えてはいけません!
永久歯が生えてくる前に早々に乳歯を虫歯で失ってしまうと、歯が生えていない時間が長くなり、歯並びが悪くなってしまうことがあります。
また、虫歯になることで、口内に虫歯菌が増えてしまうきっかけを作ってしまうのです。
そこで、幼児の虫歯予防のために大切なのがこの5つのポイントなんです。
1:ずっと食べているのは、虫歯の元。
お口の中は、通常、中性に近い状態だと言われています。
食事をして、口の中に食べ物が入ると、虫歯の菌が糖分などを取り込み、酸を発生します。
こうして酸性になった状態が長く続くほど、虫歯になりやすい状態となってしまうのです。
朝食後、昼食までにお腹がすいて、何か食べていませんか?
お昼ご飯の後も、夕食までに間食をするようなら、3時などと時間を決めてその時に食べ、食べている時間を長引かせないことが重要です。
食後も飴やガムを食べていたり、水分補給が甘いジュースなどという場合には、ずっと口の中で酸が発生している、つまり、ずっと虫歯になりやすい状態になっているかもしれません。
食べるときは食べる、それ以外の時はこまごまと食べないという習慣を身につけましょう。
2:食生活にも気を付けて
だらだらと食べ続けることが問題だというお話をしましたが、やはり、食べるものの内容も重要です。
母乳やミルクだけだった赤ちゃん期から、だんだんと食べられるものが増える子供期それぞれで、注意が必要なことがあります。
一般的に、歯が生えてきて、離乳食がある程度進んできたら、虫歯予防の観点からも卒乳を考えた方がいいと言われます。
その理由としてあげられるのが、授乳は比較的頻繁に行われることが多く、歯にとっては、食事の回数が多いことと同じことだからということがあります。
夜間の授乳が虫歯に影響!?
また、夜間に授乳をすることでも、口の中が酸性になる時間が長くなってしまい、虫歯の原因となると言われています。
ただ、授乳に関しては、虫歯以外の要素も多くかかわってくることですので、総合的に判断して、ママとお子さんの良いタイミングでの卒乳を考えてもいいのかもしれません。
卒乳し、食事をとるようになると、やはり甘いものには要注意です。
虫歯になりやすいおやつ、あげてませんか?
おやつの種類にも注意が必要です。
特に、飴やガム、チョコレートのように、口の中にとどまりやすいものは、虫歯を作りやすいおやつです。
甘いものでも、お口をスーッと通り抜けていく、ゼリーなどのほうが虫歯になりにくいと言われています。
おやつは、お菓子でなくてもかまいません。
最近多く出てきた甘い品種のさつまいもなどは、焼き芋にすると子供に大人気のおやつになります。
また、甘いものを食べなければ虫歯にならないわけではありません。
食事の時には、よく噛むことも大切です。
よく噛んで食べると、唾液が多く分泌され、口の中を虫歯になりにくい状態に戻す手助けをしてくれます。
3:何といっても、歯磨きの習慣は大切
食生活と並行して、やはり歯磨きの習慣も虫歯予防の大切な要素です。
特に子供の歯磨きは、正しい歯磨きができていることを確認してあげることが重要です。
もうできるよね、なんて子供に歯ブラシを渡したままで放置していませんか?
案外、歯ブラシをくわえていただけで、磨いた気になっている子は多いものです(;'∀')
少なくとも、小学校に入学する前のお子さんは、仕上げ磨きをしてあげるようにしてください。
仕上げ磨きは、磨き残しをなくすことだけでなく、毎日子供の歯を見ることで、歯の異常を早期に発見することにもつながります。
もし、どうしても外出先などで歯磨きができないときには、応急的に口をすすぐだけでも良いので、口の中を清潔にする習慣をつけてみてください。
これから長い間使っていく歯ですので、常に清潔にするという心がけを習慣づけましょう。
その歯ブラシで大丈夫?
また、歯磨きに使う歯ブラシも、子供に合ったものを選ぶ必要があります。
大きすぎるものは隅々まで磨くことができず、硬すぎる毛先は、口の中を傷つけることがあります。
市販されている歯ブラシに記載されている、適応年齢を参考に、お子さんにちょうどいい歯ブラシを選んであげてください。
かわいい歯ブラシで、歯磨きの時間を楽しく!というのもいいですね。
4:予防策としてのフッ素湿布
1歳検診などの集団検診の時に、希望者にフッ素湿布をしてくれる自治体も多くあります。フッ素は、歯のエナメル質を強化し、歯を強くしてくれると言われています。
生えたての歯に特に効果的なため、幼児期に湿布する親御さんも多いようです。
ただ、フッ素を湿布したからといって、虫歯にならないわけではありません。
もちろん、毎日のケアが重要です。
フッ素湿布は、あくまで、毎日のケアを実施したうえで、予防効果を高めるものだと考えてください。
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5:早期発見、早期対処
ただ、どんなに予防をしていたつもりでも、磨き残しがあったりして虫歯になってしまうことはあるものです。そんな時は、とにかく早く気付くこと、早く対処することが大切です。
先にもお話しましたが、子供の歯を毎日見ることによって、早く異常を発見できる可能性が高くなります。
また、定期健診や幼稚園などで実施される歯科検診をきちんと受け、定期的に専門家にみてもらうことも重要です。
できてしまった虫歯は、早期に治療するとともに、再度作らないことが大切です。
もし、歯を磨いていたつもりだったのに虫歯ができてしまったという場合には、治療時などに専門家に相談するのも良いかもしれません。
ブラッシングの方法や虫歯予防のための食事アドバイスなどを、歯科衛生士さんから聞くことができるかもしれません。
歯は、これから長期間使っていく大事なものです。
この幼児期に、正しい習慣を身に着けて、健康な歯を保っていけるようにしましょう。
(ライター 三木杏奈)
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